第 9 回インターネットと運用技術シンポジウムの開催案内です。開催趣旨、会場などを記載しています。
日程・会場
- 日程: 2016 年 12 月 1 日 (木) 〜 2 日 (金)
- 会場: 福山大学 宮地茂記念館 (広島県福山市) 9F
開催の趣旨
インターネット上では多種多様なサービスが提供されている。このサービスを提供し続け、ユーザに届けることを運用と呼ぶ。サービスが複雑・多様化すれば運用コストは肥大する。このコストを運用担当者の人的犠牲により「なんとか」してしまうことが「運用でカバーする」と揶揄される。日本では大規模構造物を建造する際に、破壊されないことを祈願して人身御供 (人柱) を捧げる伝統があるが、現在のインターネットの一部はこのような運用担当者の人柱の上に成立する前時代的で野蛮な構造物と言うことができる。
運用担当者を人柱となることから救う方法の一つが運用自動化である。運用の制御構造における閾値を明らかにすることにより、人は機械にその仕事を委託することができる。機械学習や深層学習により、この閾値を明らかにすることをも機械に委託することが可能となることも期待される。不快な卑しい仕事をやる必要がなくなるのは、人間にとってひじょうな福祉かもしれないが、あるいはそうでないかもしれない。しかし機械に仕事を委託することにより空いた時間を人間が他のことに使うことができるのは事実である。
本シンポジウムは、インターネットやネットワークのサービスの運用の定量的な評価を通じて、積極的に制御構造を計算機に委託することで人間の生産性を向上させ社会全体の収穫加速に結びつけることを目的とする。
テーマ
- ネットワークサービスの運用自動化
- ネットワークサービスの運用の定量的評価
- セキュリティマネジメント、ポリシーマネジメントの定量的評価
- 情報システムの設計・構築・運用の定量的評価
主催・後援
- 主催: 情報処理学会 インターネットと運用技術研究会
- 後援: 福山大学, 電子情報通信学会 インターネットアーキテクチャ研究会 (IA), ACM SIGUCCS Tokyo Chapter
参加費
- 正会員: 8,000円 (※後援団体会員は正会員として扱います)
- 研究会登録会員: 5,000円
- 学生会員: 無料
- 非会員: 12,000円
- 学生非会員: 1,000円
プログラム委員会
- 委員長: 柏崎 礼生 (大阪大学)
- 委員: 石島 悌 (大阪府立産業技術総合研究所), 石橋 勇人 (大阪市立大学), 今泉 貴史 (千葉大学), 大谷 誠 (佐賀大学), 岸塲 清悟 (広島大学), 北口 善明 (金沢大学), 坂下 秀 (アクタスソフトウェア), 佐藤 聡 (筑波大学), 林 治尚 (兵庫県立大学), 宮下 健輔 (京都女子大学), 松本 直人 (トヨタIT開発センター), 桝田 秀夫 (京都工芸繊維大学), 村上 登志男 (学習院大学), 山井 成良 (東京農工大学)
実行委員会
- 委員長: 山之上 卓 (福山大学)
- 委員: 池部 実 (大分大学), 佐藤 聡 (筑波大学), 村上 登志男 (学習院大学), 渡辺 健次 (広島大学)