第9回 分散システム/インターネット運用技術シンポジウム -再考 ネットワークの運用・管理とセキュリティ-
LAN/WANに代表されるコンピュータネットワークに基づいた分散システムの重要性は近年ますます高まっており、コンピュータネットワーク及び分散システムの管理・運用に対する要求や、解決すべき課題は広範囲にわたってきている。
その中でもネットワークセキュリティに関する課題は引き続き、システムの管理・運用技術を駆使すべきテーマである。利用認証の不徹底な情報端末利用、VPNや持ち込みPCによるウィルス蔓延など多様化するアクセス手段とともに、新たなセキュリティ技術の必要性が生じている。また、ネットワークのブロードバンド化、各種機器の高速化により、被害の影響度は増大している.
一方、インターネットの適正利用と不正利用の境界が曖昧になっている.例えば、一通の広告メールの受信は不正利用とは言い難いが、大量の迷惑メールは受信者にとっても、メールサーバにとってもDoS攻撃とも言える.
こうした状況を踏まえて、本シンポジウムでは、ネットワークの運用・管理とセキュリティなどの各技術の現状を整理し、今後の展開に寄与する。
日程 平成16年12月9日(木)・12月10日(金)
会場 広島市まちづくり市民交流プラザ(広島市中区袋町)
主催 情報処理学会 インターネット/分散システム運用技術研究会
協力 財団法人広島市ひと・まちネットワークまちづくり市民交流プラザ
後援 特定非営利活動法人 中国・四国インターネット協議会
プログラム
-----12月9日(木)----- ○10:20-10:30 開会挨拶 ●10:30-13:00 一般講演1 (1) VLAN相互接続方式に基づいたVLAN-ID変換サーバの実装と評価 濱本 敦(岡山理科大)、岡山聖彦、山井成良(岡山大)、岡本卓爾(岡山理科大) (2) SSH と 802.1Q によるユーザ認証VLANの構築と運用 奈古屋広昭、松村芳樹、入来院ひさ子、鈴木令子、鷹野三千代(一橋大) (3) ORION2001における主認証システムの構築と運用 大野人侍(自然科学研究機構) (4) ネットワークの一時利用を実現するコンポーネント独立で可搬性の高いユーザ管理システムの設計と構築 益井賢次、岡田行央、新井イスマイル、市川本浩、中村 豊(奈良先端大) (5) spam 送信ホストの見分けかた 前野年紀(東工大)、鈴木常彦(中京大) 13:00-14:30 休憩 ●14:30-15:30 招待講演1 (6) 大学におけるセキュリティ人材育成:大阪大学における試み 野川裕記 (東京医科歯科大) 15:30-15:45 休憩 ●15:45-17:15 パネルディスカッション (7) 失敗例から学ぶ情報セキュリティ再考 コーディネータ:安東孝二(東大) 木村修二(関西情報・産業活性化センター)、たなかくにひろ (さくらインターネット)、野川裕記(東京医科歯科大) 18:00-20:00 懇親会 -----12月10日(金)----- ●10:00-12:30 一般講演2 (8) DNS Query Access and Backscattering SMTP Distributed Denial-of-Service Attack 武藏泰雄、松葉龍一、杉谷賢一(熊本大) (9) ネットワーク情報を用いたIDSのシグネチャ構築手法 佐藤淳史、今泉貴史(千葉大) (10)ネットワーク構成情報表示システムの自動配置アルゴリズムについて 平川 龍、中谷真人、山路晃徳、吉田和幸(大分大) (11)ネットワーク不正侵入監視のための視覚化の一手法 伊藤貴之、高倉弘喜、沢田篤史、小山田耕二(京大) (12)仮想計算機を利用したウイルスの捕獲解析システム 柴田良子、今泉貴史(千葉大) 12:30-14:00 休憩 ●14:00-15:00 招待講演2 (13) システム管理とサイバー法 岡村久道(弁護士 英知法律事務所) ●15:15-17:15 一般講演3 (14)学習管理システムCFIVE の開発と運用 関谷貴之、寺脇由紀、尾上能之、山口和紀(東大) (15)ディスクレス環境の教育用計算機システムに適したLinuxシステムの実装 桝田秀夫(阪大)、齊藤明紀(鳥取環境大) (16)ファイル細分化とノード集合化を用いた巨大ファイル配布用P2Pの提案 湯澤孝有、服部晃和、横田隆史、大津金光、馬場敬信(宇都宮大) (17)太陽地球系観測メタデータベースのGrid Service 木村映善、村田健史(愛媛大) ○17:15-17:25 閉会挨拶