第4回インターネットと運用技術シンポジウムの開催案内です.開催趣旨,会場などを記載しています.
第4回 インターネットと運用技術シンポジウム − 危機管理の視点から運用技術を考える −
主催:情報処理学会インターネットと運用技術(IOT)研究会
後援:電子情報通信学会インターネットアーキテクチャ(IA)研究会
開催趣旨
東日本大震災への対応は発生後2ヶ月を経て続いていますが,その内容は短期的なものから中長期的なものにシフトしてきています.この度の東日本大震災への対応について,ネットワークの研究者や運用者・技術者がその知恵と技術によって「何ができて何ができなかったのか」また「これから何をするべきなのか」を中長期的視野をもって議論する場が必要だと考えます.
これは今回のことに限らず,普段からどんな災害や不具合を想定しどのようにネットワークや計算機システムを運用するべきなのかを考えることにつながります.例えば,時間や場所に拘らずネットワークを活用した業務遂行形態が危機発生時の事業継続のためにどの程度役に立つのかを検証したり,災害復旧過程でも継続運用可能なシステムという視点でサーバルームの省電力化手法を検討することも興味深い話題でしょう.他にも,地域や世代の差を越えて情報を共有する手法やデジタルデバイドを解消する手法など,様々なものを危機管理という視点から再検討することが求められています.
本シンポジウムでは,東日本大震災とその後の対応によって得られた数々の実践例や運用経験をひとつの出発点として,ネットワークや計算機システムの運用技術や関連する諸問題を危機管理という視点で見つめ直し,インターネットが真にディペンダブルな社会基盤となることに寄与することを目指します.
テーマ
本シンポジウムでは主に以下のような内容を扱います.
- 信頼性の高いネットワークサービスと計算機システムの構築運用技術
- 高い事業継続性を実現する運用管理方針および手順の設計構築手法
- クラウドコンピューティングを支える仮想化システムの運用管理技術
- P2P,GRID,ファイル共有など資源共有手法の運用管理技術
- トラフィック解析, 負荷分散技術, IX運用技術
- 新しい計算機システムの構築運用技術
日程・会場
平成23年12月1日(木)・2日(金)
慶応義塾大学 藤原洋記念ホール(横浜市港北区日吉4-1-1)
論文募集開始:平成23年7月上旬,論文募集締切:平成23年8月31日 →9月14日(延長しました)
プログラム委員会
委員長: 宮下 健輔(京都女子大学)
委員: 安東 孝二,石橋 勇人(大阪市立大学),坂下 秀(アクタスソフトウェア),敷田 幹文(北陸先端科学技術大学院大学),西村 浩二(広島大学),林 治尚(兵庫県立大学),桝田 秀夫(京都工芸繊維大学),山井 成良(岡山大学)(五十音順)
実行委員会
委員長: 砂原 秀樹(慶応義塾大学)
委員: 石島 悌(大阪府立産業技術研究所),佐藤 聡(筑波大学),村上 登志男(学習院大学)(五十音順)